4月29日に、MicrosoftよりWindows10 Insider Preview版がリリースされました。同時に、Raspberry Pi2用のディスクイメージファイルもリリースがなされました。ということで、早速カードを用意して試してみますか。と思ったのですが、よくよく他のニュースリリースや、システム要件を見てみた所、怪しげな文言が。「イメージ焼きはWindows10の実機マシンが必要」。仮想マシンじゃダメなんて書いてあるニュース系サイトもありました。

いわゆるPreview版のOSを普通はよほどのテスターでもない限り、実機になんて入れません(^_^;)。おまけに、ddコマンドやWindows用のディスクイメージライティングのツールが使えないとか。こりゃ夏の正式リリースまで待たないといけないかとも思いました。結論から言えば、仮想マシンのWindows10から普通にSDカードにイメージは焼けました。いい加減なこと書いてるニュースサイトには困ったものですね。

追記:

仮想マシンのWindows10でもSDカードへイメージを焼けることは実証しました。さらに追加の情報で、別に仮想マシンのWindows10がなくても、Windows ADK RC for Windows 10の中に入ってるdism.exeを使えば、Raspberry Pi2用のWin10イメージをSDカードに作れることが判明しました。なので、Windows10を別途用意しなくても、Windows8.1等でも作れます。

Cloud-download-icon-0926003654 Windows10 ADK RC for Windows10 Download

目次

用意する環境

Windows ADK RC for Win10をインストールして作る場合

こちらは手軽に作れます。Windows ADK RC for Windows10をダウンロードして、お使いのマシン(自分はMacOSXなので、既に持ってるWindows8.1の仮想マシンにインストールしました)にインストールして、中に入ってるdism.exeを叩いて作る方法です。ADKをインストールするとWindows Kitの中にフォルダが作られて、dism.exeがインストールされます。ちょっとインストールに時間が掛かります。インストール時に全部ADKの中身入れてもいいのですが、Deployment Toolsだけなのでそれのみをカスタムで選択してインストールでもいいではないでしょうか?

名称未設定

図:Windows ADK for Win10インストール画面

▶dism.exeの場所と作業

あとは、RPi2用イメージをコピーし、実際にコマンドプロンプト(管理者権限)でそのフォルダまで移動して、実際に焼きこんでみるの4.を実行するだけです。

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図:Win10 ADKのdism.exeでSDカードを作ってる様子

Windows10の仮想マシンを用意して作る場合

VirtualBoxでも出来るのかもしれませんが、今回は普通にOSXに用意してあったVMware Fusion 7でWindows10の環境を作ってみました。というか、Insider Previewとはいえ普通にddコマンド一発で焼けるイメージを用意していただきたいもんです。

Win10のISOファイルの入手は以下の手順が必要です。

  1. Windows10 Insider Programへの登録が必要です。
  2. Microsoft Accountが必要です。

ISOイメージはWindows10 Insider Preview ISO April Updateというページで入手が出来、日本語版もきちんと用意されています。32bit版と64bit版の2種類のISOファイルが用意されています。今回は32bitを選びました。入手したISOイメージを持って、VMware Fusionで空の仮想マシンを用意しただけでそのまま、ISOを食わせて起動。普通にインストールが始まります。結構インストールに時間が掛かります。Windows8.1のインストールと対して変わらない印象です。

無事に完了するとWindows10が起動します。スタートメニューも存在し、Metroのアプリなどと融合したメニューはバカでかくてちょっと邪魔です。引き続き、VMware Toolsをインストールします。きちんとグラフィックドライバインストールやフォルダ共有機能が使えるようになりました。何も仮想マシンのカスタマイズをしていませんが、それほど重たい印象はありませんね。

ちなみに、Windows10のシャットダウンですが、スタートメニューにあるにはあるんですが、「仕事率」などという意味不明な名称のがソレです。クリックするとシャットダウンや再起動のメニューが出てきます。

イメージを焼く

事前準備

これで仮想マシンのWindows10が用意できました。Windows IoT Setup Boardのページにて詳しいインストール方法が記述されています。Microsoft Connectよりイメージファイルをダウンロードします。Raspberry Pi2以外にもIntel Galileo、MinnowBoard Max用イメージなんてものもあったり、Visual Studio用のNode.js拡張機能やPython拡張機能も手に入りますので、Visual Studio 2013 Community Editionなどにインストールして開発が可能です。

使用許諾を承認するとZIP形式でダウンロードが出来ます。480MBほどの大きさがあります。ダウンロードしたら解凍しておきましょう。中には色々入っていますが、使用するのは、この中にあるFlash.ffuというファイルです。これを仮想マシンのCドライブ直下にでもコピーしておきましょう。

実際に焼きこんでみる

Windows10のタスクバーにテキストボックスがあるので、ここでcmdといれるとコマンドプロンプトのプログラムが出てくるので、管理者権限実行します。以下の手順で焼いてみましょう。事前にRPi2用イメージを仮想マシン側にコピーして、コマンドプロンプトでその場所まで移動しておくのを忘れずに。

  1. SDカードをゲストであるWindows10側に認識させる。自分は外付けのSDカードリーダを使っていますので、これを仮想環境側に接続するだけです。SDはちゃんと入れておきましょう。
  2. diskpartコマンドを叩く。新たにウィンドウが開き引き続きその画面で、list diskと打ち込んでみる。OSXのdiskutilコマンドと同じです。
  3. 色々デバイスが出てきますが、仮想環境の場合、HDDとSDの1つずつがリストで出てくるはずです。今回はデバイス1がSDカードのようなので、覚えておきます。
  4. 以下のコマンドを実行してSDカードに焼きこみ実行。しばらく時間が掛かります。

PhysicalDrive1の数字の部分が先ほどlist diskで調べたデバイスの番号を入れるわけです。今回はデバイス1がそれだったので、PhysicalDrive1で行います。およそ10数分で焼きこみが完了しますので、終わったらもうWindows10の仮想マシンはお役御免。これでSDカードが完成しました。完成したら、ddコマンドでSDカードのバックアップを取りましょう。

付属してるへんな奴

RPi2用イメージに付属してるWindowsDeveloperProgramForIoT.msiというインストーラ。これはVisual Studio 2015が必要。なので、そのままだとWindows10にインストールする事ができません。VS2015自体が9GBくらい容量を食うので、仮想マシンのHDDサイズに注意が必要です。

自分は、Visual Studio Community 2015 RC版をインストールしてみた所、インストーラが立ち上がりました。インストールが完了すると、スタートメニューにWindowsIoTCoreWatcherというアプリケーションが登録され、これを使ってアプリケーションのデプロイやパフォーマンス確認を行うという仕組みです。きちんとLAN上にRPi2がいればminwinpcというホスト名のマシンが見つかるはずです。

windows10

図:Win10にVS2015comをインストール中

実際に起動してみる

自分はWiMAX2+ユーザなので、有線LANが使えません。クレードル買おうかね。

HDMI、キーボードとマウス、LAN接続を準備してSDを挿入して電源ON。ちょっとバグってるWindows10のロゴが出てきてブートが始まります。セットアップも引き続き行われますので、解答します。今回有線LANをつなげていないので、初回起動は水色の変な画面がでます。リブートするとRPi2の画像が出てきますが、何も出来ません。有線LANに接続してから先は、来週にでも実験してみたいと思います。

起動がやや遅いのですが、マウス操作の挙動は重たくありません。Windowsのロゴマークがでた後2分程度で起動しますので、これで成功です。特に難易度の高いシーンもなくあっさりと、SDカードのセットアップは終わりました。セットアップ続行にはIPアドレスを取得して外に出られる必要があります。あっさりと終わって起動も出来たので、ちょっと他のブログやニュース系も見てみたいと思いますが、今回のプレビューはここまで。意外と簡単でした。

DefaultAppRpi2

図:RPi2画像が表示されてるだけの画面

※今後、随時LANに接続してから先の話はここに記述を追記予定です。

セットアップ上の注意事項

  • 仮想マシンにWindows10を入れる時はVMware Toolsがインストールされていないので、画面がやたらと小さいです。ウィンドウを大きくして作業をしましょう。
  • Raspberry Pi2で起動する場合、有線のLANケーブルを接続した状態で起動しないと、セットアップは完全には進みません。1回目は水色の画面に文字が出てオシマイです。セットアップにはネット環境が必要。
  • 管理者権限のコマンドプロンプトでないと焼けません。
  • また、管理者権限でコマンドプロンプトを動かした場合には、ネットワークドライブが利用できないので、そのためにCドライブ直下にファイルを事前にコピーしておくわけです
  • そのままLANケーブルなしで2回目起動すると、RPi2の画像が出るだけで何もできません。
  • Raspberry Pi2上のWindows10はコンソール画面ではなく、普通にGUIの画面です。正式版が期待ですね。
  • Raspberry Pi2上のWindows10でLANを繋げずに起動した場合、RPi2の画像が表示されるだけですが、シャットダウンを実行しても、なぜか再起動します。そのままじゃシャットダウンできないのでしょうか。
  • Diskの焼きこみは焼きこむ場所を間違えるとそのドライブは使えなくなります。まぁ、仮想環境なので怖いものなしですが。
  • SSHサーバとかないので、現時点では本当にプレビュー程度のものですね。GUIで動かせるので初心者でも旨くここまで来れると思います。

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