スマートフォンの小さな画面や、PCなどの画面のミラーリング手段として、ChromecastApple TVFire TV stickを活用してる人はどれだけいるでしょうか?おそらく、あまりいないんじゃないかなぁというのが実感。利用すると結構便利なガジェットなのですが、セットアップが面倒であったり、持ち運ぶには大きかったりなど色々な理由で、大ヒットといえるほど、あまり噂は耳にしません。

しかし、いざ使ってみると意外と使いみちがあったりします。ですが、これらのデバイスは一長一短、出来る事出来ない事がそれぞれ特色があって、手が出しづらいというのも使っていて感じる所です。そんな中、自宅の掃除をしていてEZCastが出てきたので、活用法などをちょっと書いてみようと思います。他のガジェットとの違いなども比較してみたいと思います。

目次

EZCastとは?

概要

EZCastとは、スマートフォンやPCなどからの画面をWiFi等を経由して差し込んだモニタに映す(ミラーリング)為のツールです。中華製のなんとなく怪しげな雰囲気と、低価格な製品で、巷ではChromecastのパチもんなんて言われていますが、Chromecastより出来る事が多かったりします(EZCastのほうが実際には先に登場して発売されていたみたい)。対応してる通信規格は、MiracastAirPlayDLNAと多彩に対応しており、これがEZCastの特徴だったりします。

他の製品はミラーリング出来るのですが、どちらかというと単独で使用するセットトップボックスのような特徴を持ってるのにたいして、EZCastにはあまりそういった特徴は持っていない。便利なミラーリングツールとして活用すべきでしょう。その為、Windows/Mac OS X/iOS/Androidと幅広くOSに対応しています。

他の製品との比較

各製品共にそれぞれ動画配信サービス等で競争する立場である為、出来る事出来ない事がそれぞれあります。EZCastはその中はマイナーな存在なので、逆に制限がゆるい為、使いこなせると便利なのですが、他の製品のほうが優れてる点もあるので、自分の環境に合わせて購入すると幸せになれるでしょう。

機能 EZCast Chromecast Apple TV Fire TV Stick
DLNA
Miracast
AirPlay
Google Cast
機能拡張
Google Play Video
Amazon Prime Video
iTunes Video
HDCPロック
  • chromecastでDLNAとしてアプリからストリームさせる場合は、BubbleUPnPがオススメ
  • Fire TV Stickは、AirReceiverを入れる事で、AirPlay対応することが出来ます。
  • Fire TV Stickは、Google Play Serviceを入れる事で、Google Play Video対応することが出来ます。
  • Fire TV Stickは、Kodiを入れる事で、DLNAに対応することが出来ます。
  • ChromecastはどちらかというとEzcastよりのアイテムですが、他にもAndroid TVというものがあり、こちらはAppleTVよりのアイテムになっています。
  • 殆どが802.11b/g/n、2.4Gと5GHzに対応していますが、Ezcastは種類が多く、5GHz帯に対応していないものもあります。
  • Amazon Prime Videoはミラーリングで映す事が出来るので、MiracastやAirplayを使えれば、Ezcastであっても映す事が可能です。
  • HDMIコンバータ等を使うとChromecastでもHDCP対応させる事が出来るようです。
  • HDCPロックに対応してるという事は、著作権保護されてる場合、そのままの場合ロックが掛かるので、接続先モニタがHDCP再生に対応してる必要があります。

使い道

Ezcastは他の製品と比較すると、ミラーリング等に特化してる分、小型で安価なので、単体で使って楽しむというよりは既存のデバイスと合わせて使うツールと考えると良いと思います。PCを持っていない人が大型モニタで映すツールとしては最適です。

  • スマフォ内の動画を大きな画面でみたい
  • スマフォの画面をデモ画面としてミラーリングしたい(プレゼン等)
  • PCのサブモニタとして無線で実現したい

但し、ミラーリングの場合、遅延が大きいので、ミラーリングで動画を楽しむ場合には、ネットワーク帯域とマシンのスペックが必要となります。DLNAでの投射はダイレクトに送るので、スムーズに投射が可能です。通信規格の違いを把握した上で活用しましょう。

利用方法

Ezcastアプリと設定

初期設定はEZCastアプリを使って行いますので、スマートフォンにEZCastアプリを利用してセットアップが必要です。iOSの場合はこちらです。ですが、アプリで接続するためには、EZCast側のAPにWiFiを接続する必要があるので注意。いきなり嵌まるポイントです。

  1. WiFiはEZCastのAPが出て来るので、まずはそちらに接続する
  2. EZCastアプリを起動する
  3. 左サイドバーを開いて、設定を開く。テレビ画面に表示されてるEZCast画面が設定画面に移動します。スマフォはそのコントローラになります。
  4. インターネットにて、EZCastを自分の家のLANに参加させましょう。APを選んでパスワードで接続してやります。
  5. 一旦、アプリを終了します。
  6. WiFiをいつものLANに切り替えます。
  7. もう一度EZCastアプリを起動して設定に入ります。
  8. モードはEZCastモードが良いのか?EZMirror+APモードが良いのかは人によります。
  9. また接続にて、ダイレクトリンクが良いのか?ルーター経由が良いのかも人によります。
  10. 詳細設定を開いて、アップグレードを押すと最新のファームウェアにアップデートされます。不具合が出てる場合等は修正されたりするので、こまめにチェックしましょう。
  11. 設定自体はこんなもんです。

図:EZCast側のAPに接続して設定をまず行います。

EZCastモード

EZCastモードはデフォルトのモードです。この設定の場合、DLNAとAirPlayを利用する事が出来ます。また、ダイレクトリンクが使えるので、通常はこのモードを使えば良いでしょう。但しこのモードの場合、Miracastは利用する事が出来ません。よって、Androidの場合はDLNAモードのみ、iOSやOSXの場合はAirPlayで接続すると表示する事が可能です。

ダイレクトリンクの設定がされてる場合、EZCastアプリからの設定は、EZCastのAPに接続していないと出来なくなるので注意が必要です。ルーター経由の場合は、EZCastが同じLANに参加していれば、EZCastのAPでなくてもEZCastアプリから設定が可能です。

図:EZCastモードの時の初期画面

図:左がルーター経由、右がダイレクトリンクの場合

EZMirror+APモード

このモードはオールマイティで、Miracast、AirPlay、DLNAが利用出来ます。しかし、ダイレクトリンクは使用する事ができない点がデメリットです。必ずルーターを経由するので、接続帯域が狭いと、遅延が結構大きいです(Youtubeなどを見ながらストリームだとさらに帯域が必要です)。LAN内は高速通信できる802.11n推奨です。このモードでなければ、Miracastが使えないので注意が必要です。

また、この設定の場合、EZCastのAPに接続しなくても、EZCastアプリから設定を行う事が可能です。

図:Mirror+APモードの時の初期画面

ダイレクトリンクとルーター経由

ダイレクトリンクは、AirPlayとDLNAの接続の場合、WiFiではなく直接EZCastへ接続してスマートフォン等の側から動画を送信出来る設定です。Miracastは利用出来ません。スマートフォン内に入ってる動画類をiMediashareなどで再生する場合や、AirPlayなどでミラーリングする場合、ダイレクトリンクにしておくとルーターを経由しないので、通信パフォーマンスが向上します。

よって、遅延が少なくなり、またバッファリングが頻繁に発生しなくなるので、高解像度の動画等も快適に閲覧が可能になります。

ルーター経由にすると、必ずルーターを経由する事になるので、WiFiの状況によって動画の遅延やバッファリングが発生するなどが起きます。ルーター経由とする場合には、高速通信出来るようにルーターの調整や、802.11nでの接続をするなどの対策が必要になります(この場合でも、DLNAはパフォーマンス低下が低いので、AirPlayよりDLNAのほうがオススメです)。

DLNAで飛ばす

DLNAはEZCastモードでもEZMirror+APモードでも使用出来ます。EZCast側をクライアントとして、アプリ側から送り出して上げるもので、非常にパフォーマンスが良く、スマートフォン内の動画類を再生するには一番良い手段です。AndroidではiMediaShareBubbleUPnPといったアプリを、iOSではiMediaShareが利用可能です。ミラーリングと異なり、送り出す端末側では再生されず、送信をするだけなので、負担が少ないのも特徴です。

使い方がアプリによって異なるので、それぞれのアプリでDLNAでEZCast側へ飛ばす方法を知る必要があります。簡単なのは、iMediashareなので、ここではこれを使った方法を説明します。Androidを基準に説明します。ちなみに、接続設定はダイレクトリンクのほうがよりパフォーマンスが向上し、バッファリング遅延が少ないです。

  1. iMediashareを起動します。EZCastアプリからもDLNAをタップすると、iMediaShareなどを選ぶ画面が出てきます。
  2. GALLERY VIDEOSをタップして開きます。
  3. 端末内に保存されてる動画がたくさん出てきます。再生したいファイルをタップします。
  4. CHOOSE A SCREENにて、上のほうにMy Androidの下にDLNA送信先が出てきますので、それを選びます。
  5. EZCast側でバッファリングが始まり、再生が始まります。音声もモニター側に飛ばされてるので、音量調整はモニタ付属のスピーカーで行う点に注意が必要です。My Androidを選ぶと普通に端末側で再生が始まります。
  6. アプリを終了する場合には、戻るボタン連打で終了します。

図:使用するDLNAサーバアプリ選択画面

図:iMediashareで送信先を選ぶ画面(▲マークのついてるものがEzcast側のDLNA)

図:BubbleUPnPでの再生画面(こちら側ではサムネイルのみ)

Miracastでミラーリング

EZMirror+APモードで使用可能です。スマートフォンの画面をそのままミラーリングする事が可能です。上からスライドすると、PlayToというもの(画面のキャストの場合もあり)があります。ない場合は表示するように設定が必要です。タップすると、ミラースクリーンの接続先を選ぶ画面に、Ezcastの接続先が出てくるのでタップし、しばらく待ちます。

無事に接続出来ると、モニターにAndroidのスクリーンがミラーリングされます。アプリのデモやAndroidで持ちながらプレゼン等アクティブな利用が期待できます。遅延が大きいのでゲームをするには向いていません。

図:PlayToでMiracast開始

図:ミラーリング先の選択

図:ミラーリングしてる様子

AirPlayでミラーリング

AirPlayはEZCastモードでもEZMirror+APモードでも利用する事が可能です。ただミラーさせる手順がiOS10とそれ以前のものとでは少々異なります。下記のスクリーンショットはiOS8のものです。ダイレクトリンクだと快適なミラーリングをする事が可能です。

  1. 下から上にスライドするとメニューが出てきますが、iOS10以前の場合、すぐにここからAirPlayをタップして、EZCastの側のものを選び、ミラーリングすれば映るはずです。
  2. iOS10の場合、最初の画面が動画用、横に更にスライドすると音楽用と2つに分かれて非常にわかりにくくなっています。音楽をAirPlayする場合には注意が必要です。

図:AirPlay先の選択とミラーリング

図:AirPlayミラーリングしてる様子

トラブルシューティング

iOS10でAirplayミラーリング出来ない

iOS 10.2.xが2017年3月時点の最新のOSですが、これを搭載したiPhoneやiPad類等でAirplayしようとしても、つながらなかったり、音だけしか出ないなどの不具合があります。原因は、iOSがVersionアップした事により、Airplayの仕様が変更されたのが原因のようで、EZCast側が対応できていなかった事が原因です。Forumでも過去に何度がそういったケースが報告されており、こちらのフォーラムや、最新ではこちらのフォーラムでその報告がされています。

解決方法は最新のファームウェアにアップデートする事で、iOS10からのAirPlayが出来るようになるようです。最新のファームウェアは、ver.16068000であり、このバージョン表記はEZCastの最初の画面の左下に表記されています。アップデート方法は以下の通りです。

  1. EZCastアプリで設定画面に入ります。
  2. 詳細設定に入ります。
  3. アップグレードの項目があるので、実行する。
  4. ファームウェアがアップデートされたらOK

図:Airplay中のiOS側の画面

AndroidでCast先として出てこない

これは設定が誤ってると同時に、EZCastのバグも絡んでいます。少々ややこしいので、現状をよく把握して設定をしましょう。EZCastアプリを起動し、設定に入ります。

  1. 接続は「ダイレクトリンク」だと、Miracastが出来ません。「ルーター経由可能」に変更します。
  2. 起動モードはデフォルトでは「EZCast」ですが、「EZMirror+AP」モードに変更します。
  3. ここでバグが絡んでくるのですが、1.にてダイレクトリンクのまま、2.の設定をしてしまうと、Miracast出来ません。
  4. EZCastアプリを終了します。
  5. Android側で上からスライドしてメニューを出し、PlayToをタップします(画面のCastの場合もあります)。
  6. ミラースクリーンとして、リストが出てくればOK。選択するとミラーリング開始します。

図:ダイレクトリンクはMiracastでは使えません

図:EZMirror+APモードを使いましょう

AndroidでMiracastでミラーリング出来ない

AndroidでMiracastでミラーリングをしたいのに、ミラーリング先をタップしても、繋がらない事があります。設定が間違ってる場合、そもそもミラーリング先自体が表示されないので、以下の点をチェックしてください。

  1. ファームウェアを最新版にアップデートする。
  2. No Root Firewallを使っている場合は、ストップする。
  3. Avastなどのアンチウイルスを使ってる場合は、ストップする。
  4. VPNを使ってる場合にはオフにする。
  5. EZCastとAndroidが同じLAN内にいることを確認する。

自分の場合、2.でした。No Root Firewallをオフにしたら素直に接続が出来るようになり、ミラーリングが出来るようになりました。困ったものです。

Google Play Videoをミラーリング出来ない

Google Play Videoをmiracastでミラーリングしようとすると、著作権保護云々の表示が出て、EZCastで表示が出来ません。Amazon Prime Videoアプリで同じようにMiracastやAirplayでミラーリングしてみましたが、こちらはスムーズに再生されました。このように、アプリによってはミラーリングが出来ない事(ロックされている)があります。

Ezcastアプリでパスワードが入力出来ない

これ、自分が遭遇したバグなのですが、EzcastをWiMAXのAPに接続させる為に、AndroidのEzcastアプリから操作する際、パスワードを入力していたのですが、1文字目を入力して二文字目を入力すると、1文字目が消えてしまう現象があります。何度入力しても、文字がどんどん消える・・・・パスワードが入力できません。この問題は、Androidのキーボードにあり、以下の変更をすると入力出来るようになります。以下、Androidの場合を想定しています。

  1. 設定⇒言語と入力を開く
  2. 現在のキーボードが日本語(Google日本語入力)になってる
  3. この設定を英語のGboardに変更する
  4. これで入力出来るようになる。

EzcastはWiFiに接続しないと、ちょっと運用が困るので、遭遇する人多いんじゃないかなと思います。

図:気がつくまで時間かかりました。

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